中国のカバン・バック工場が内陸部に移動している理由

農村出身の出稼ぎ労働者を中国語で「農民工」と呼びます。

 

元来、中国では都市部と農村部の人口移動を厳しく制限してきましたが、

80年代以降の経済成長期に、沿海地域を中心に農村戸籍のまま都市部に

滞在する出稼ぎ者が続出。


今の中国の発展は、彼らのような存在が支えていました。

 

その後、地元住民と農民工との格差問題が表面化しましたが

カバン・バック工場の経営者にも課題がありました。

 

それは労働力の迅速な確保と維持の問題です。

 

そこで最近始まったのが、工場の移転です。

 

出稼ぎ農民工を雇用していた沿岸部から、安定した地元民の雇用が

確保できる内陸部への移行が始まっているのです。

 

今回、新しく開設したカバン・バック検品場が入っている安徽省のカバン・バック工場も、

その新しい潮流に乗った形で誕生しました。

 

もちろんX線検針器完備で、いままでアイ・パックが培ってきた

カバン検品のノウハウを惜しみなく提供させていただいています。

 

内陸への動きは加速しています。

 

中国以外の国に出て行くか、それとも中国国内の未開発地に行くか・・・

お客様の選択は様々です。

 

どちらが良いと言うことは、現状では判断出来ないことですが、

どちらもメリットとリスクが共存します。

 

ただ、現状を変えないと何も始まらないし、事態は変わりません。

 

常にチャレンジするお客様と一緒に

アイパックもチャレンジして行きたいと思います。

 

 

 

カバン・バック・革小物の国際総合サービス会社

株式会社アイ・パック 代表取締役 藤川 和也