6月17日、青島にてカバン・バックの生産にまつわる現地企業に向けて
セミナーを開催しました。
セミナーのテーマは
「日本のカバン・バック業界の現状と青島地域に求められる顧客ニーズ」
他のカバン地域の実情と比較し今後の求められるお客様の要望を照らし合わせて検証
という内容で当社が保有する情報を提供させていただきました。
企画当初は、3〜5社程度の少人数によるサロン形式でセミナーをしようと思ったのですが、
当社の営業スタッフからお付き合いのある各関連会社にお声がけしたところ
あっと言う間に20社から参加申込みがあり、急遽ホテルの会議室を借りての開催です。
事前に参加者からアンケートも取っていたのですが、
やはり皆さんのが一番懸念しているのは、青島地域からお客様がどんどん離れている事でした。
頑張っても結果に結び付いていない事が彼らが現在抱えている最大の悩みです。
そこで一昨年作った「アジア進出を失敗しないためのカバン業界裏事情 虎の巻」を、
中国語に翻訳して各地域別のメリットとデメリットを分析した上で
青島の優位性を出せる話を中心に行いました。
やはり皆さん、販路開拓のポイントは「コスト」だと思い込んでいるようですが
実は現状はそれだけではないのです。
1;コスト
2;品質
3;納期
4;対応能力(コミュニケーション能力)
5;工場内部環境(5S等)
お客様は、上記のような5つのポイントを重視しています。
供給側はコストが一番大事だと思い込んで営業していますが、
需要する市場は結局、価格の安さだけでは満足度を高く感じていません。
その事に皆さん、気づいていないのです。
やはりバランスが重要ですね。
コストが安い事は当然魅力です。しかしお金がかからない管理面や工場環境面の整備、
品質保持のやり方はあります。しかしカバン・バックの工場側は、安いコストだから
他はやらなくても仕方ないという、昔ながらの固定概念があります。
今回参加した工場や貿易会社は、その点をすぐに理解してくれました。
昔は韓国企業が多かったので、彼らのネットワークで仕事の持ち回りをしていたのですが、
中国人中心になるとあまりその辺りがうまくできていないようです。
仕事が忙しい会社は生産能力が足りない・・・。
営業が上手く行っていない会社は暇で労働力が余っている・・・
そんな不均衡な状態が続いていて、ちょっとみんなで助け合わないと出来ないオーダーが
他の地域へと流れているという、勿体ない事態も、今の青島の現状なのです。
今回は実験的な1回目のセミナーでしたが、今後も要望をされており
それぞれの問題を解決する架け橋を当社アイパックが作っていけたらと思いました。
こういう事をどんどん進める事で地域に愛される企業になれる事を
目指してやっていきたいと考えております。
カバン・バック・革小物の国際総合サービス会社
株式会社アイ・パック 代表取締役 藤川 和也
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