世界中の高級ブランドの商材を扱っているイタリアの資材問屋を視察

資材問屋に行って来ました。

 

ここは世界中の高級ブランドの商材をも扱っている資材問屋で

この地域では一番有名な大きい問屋です。

 

商材が詳細に細分化して陳列してあり、

後から好きな個数を選んで購入する事ができます。

 

もちろん発注をすれば、希望の商材をチョイスしてくれて

配送もしてくれるそうです。

 

この資材屋さんでは、金具を購入すると、例えばファスナーの

引き手とナスカンとDカンのメッキの色を、わざわざ同じに指定しなくても、

同じ色指示でほぼブレなく納品してくれると言ってくれました。

 

中国や日本でも、生産工場がそれぞれ別々で手配し、メッキをしていくので、

色ブレが多少あることを前提に話を進めていくのですが、

PRADAやLV等の世界ブランドはこれを許してもらえないそうで、

自然にこのスタンスが当たり前になったと聞きました。

 

このような工場の中にある資材屋さんが、世界の一流ブランドとの

取引をしている背景には、こういう努力が土台になっています。

 

だからこそ、世界中から注文が入るのですね。

 

私も昔、日本の業界大手の金具等を扱っている商社で働いておりましたが、

 

ここまでのきめ細かい対応はできていたかな?

 

会社で統一した色で各工場に依頼して、誰かが細かく注文を出して、

商談に応じた際、同じ色での対応ができていたかな?

 

など、色々と思い出してみると、

正に、ここにアパレル商売の法則があると感じました。

 

製品を手にとってみると、やはり色はイタリアらしく美しい・・・

極端な例では、安い素材のバッグに、良い金具をつけるだけで

商品価値を上げることができるのではと感じました。

 

またその逆に、どんなにいい素材を使っても金具を妥協した値段の商品を作ると

商品価値はガクッと下がるとも感じました。

 

カバンに使うロー引き紐も、色と触りごこちがすごく心地良かった。

 

イタリア品質ですね。

 

会社員時代の仕事を思い出しながら、

とても興味深い時間を過ごしました一日でした。

 

 

 

ベトナムと中国を基点に日本と世界を繋ぐ

カバン・バック・革小物の国際総合サービス会社

株式会社アイ・パック 代表取締役 藤川 和也