昨年の総括とアイパックの2022年の抱負

新年、明けましておめでとうございます。

本年も宜しくお願い致します。

 

さて、昨年2021年は、2年続けてコロナ禍の影響が

色濃く残る年となりました。

 

日本国内では人々の働き方が

リモート対応に一気に変化。

 

都市部から地方への移動は目立ちましたが、

国家間の人や物の流通は、未だに停滞中です。

 

私、藤川本人は2019年3月の帰国後、

コロナ禍の影響で国家間の移動が

できなくなりましたが、

規制が緩和されているイタリアにのみ、

2020年9月と2021年9月に二度、足を運びました。

 

ヨーロッパは、今年に入って

観光も緩和されてきました。

 

アジアからの旅行者は少ないですが、

欧米間の往来はかなり戻っている印象です。

 

中国やベトナムへの渡航は、未だ規制が厳しく、

現地に入ると隔離期間が長い上に、

事前手続きがかなり複雑で、

現時点も渡航の予定が立たない状況です。

 

中国はコロナウイルスから、

いち早く復活しつつあり、

世界のカバン・バッグ業界は

未だ中国依存から脱却できない状況ですが、

中国の工場はロックダウンで

一度生産を止めた影響で状況が一変。

工員の減少や熟練工の離脱、協力工場の倒産等、

さまざまな問題が山積しており、

急ピッチで調整中です。

 

それに加えて石油・材料・運送費の高騰、

各地での節電計画があり、

工場がフル稼働できない問題もあります。

 

今後、中国の価格高騰化は避けられず、

ブロック経済化が進む模様です。

 

ベトナムは、中国からの受け皿として

飛躍のチャンスがありましたが、

材料の背景や時間の関係、

生産ロットの問題等があり、

まだお客様に充分なメリットを

提供できない状況が続いています。

 

さらにコロナワクチンの普及進んでおらず、

感染者が出てくると

すぐにロックダウンする状況が続いて、

当面不安定操業になりそうです。

 

世界全体の情勢を見渡すと、

中国は習近平政権がまだ継続する中、

世界の指導者たちは任期のある中で

対抗しなければならないと言う形が

浮き彫りになってきました。

 

もはやアメリカも独自で対抗する力はなく、

同じ価値観を共有する国が集まって

連合で中国と立ち向かおうとしております。

 

日本は隣国中国との距離を考えながら

日米同盟を維持しつつ間に挟まれた関係を

どのようにバランスをとっていくか

難しい舵取りをしていく段階に入ってきております。

 

経営者の立場としては、

アメリカや中国との関係を上手に保ちながら、

しっかりと政治や経済を回していくことを

日本のリーダーに期待をしております。

 

現在、当社は岡山県を中心とした

活動に力を注いでいます。

 

岡山から豊岡や関西方面、関東方面への

活動を活発化させ、ゆくゆくは岡山起点で

日本国内のカバン・バック業界の情報や人脈拡大を

強化し、海外に繋げていく展開を考えつつ、

コロナ禍の影響や世界各国の状況を観察中です。

 

弊社アイパックは、現在中国に7拠点

(青島、莱州、日照、常熟、義烏、広州獅嶺、広州白雲)

ベトナム3拠点(ハノイ、ハイフォン、ホーチミン)

の合計10拠点に加え、

2019年はイタリアフィレンツェに事務所をオープンし、

2021年6月に兵庫県豊岡市に検品場(豊岡支店)を

オープンしました。

 

I-pack豊岡支店では、営業部長だった「家治」が

支店長として奮闘してくれて、

毎日現場に出勤しながら営業も行っております。

 

豊岡支店では、弊社の中心業務である

検品・検針(同時殺菌)、防菌材や消臭剤や

乾燥剤の販売に加えて、カビ取り作業や

流通加工の業務も、新しく始まっています。

 

また中国やイタリアから集めたカバン・バックの

素材や金具などを展示室しており、

カバンやバッグの日本国内生産にも携わっています。

 

イタリアは環境ビジネスにどんどんシフトしています。

消費者のマインドも環境意識が高く、

お客様に選ばれる企業やお店になるためには、

環境の取り組みをしている事が必須になり、

今や企業イメージを上げるために

環境対策をやる段階は過ぎ、

環境保護が人々の生活に溶け込んで

自然とやっている感じを受けます。

 

よって材料メーカーや生産メーカーも、

無駄な物は作らないという姿勢なので、

小ロット対応が当たり前になってきております。

 

中国製では素材の種類も少なく、

最低ロットも大きいですが、

イタリア製の素材は工場が生産している物は

1反からの購入ができるメーカーが多いので、

小ロットのオリジナル品製造に

チャレンジしやすいのです。

 

この新しいビジネススキームでは、

先ずはイタリアの素材を選択してもらい、

生産加工場の中国やベトナムや日本に送り、

最後の検品と検針を弊社で行う

ビジネスモデルとなります。

 

日本ではまだ企業イメージを上げる為に

SDGsの取り組みや環境対応の

取り組みをしている企業が多いので、

根付くには時間がかかりそうですが、

「環境」「サステナビリティー」「SDGs」を

キーワードにしたイタリアの素材に

注目する情報に敏感なお客様から、

すでに多くの問い合わせをいただいております。

 

国内でカバンやバッグを製造する「日本製」に

チャレンジしてみたいお客様に対して、

弊社の取引先の紹介や、サンプル手配、製造・検品・

納品までのワンストップサービスも展開中です。

 

弊社がこれまで培ってきたカバンに関する

知識と経験の集大成を、カバンの街「豊岡」で

存分に発揮していきたいと考えております。

 

今年の後半は、売り上げの落ち込みが底を付いて、

上昇し始めている会社が国内でも増えてきました。

 

その中でも新しいビジネスを手がけている

会社は何かチャンスを掴み始めています。

 

つきましては、新たな年 2022年も、

皆様と弊社アイパック、共に発展できますよう、

心よりご祈念申し上げます。

 

本年も何卒宜しくお願い申し上げます。

 

 

 

 

日本から中国・ベトナム・イタリアへ世界を繋ぐ

カバン・バック・革小物の国際総合サービス会社

株式会社アイ・パック 代表取締役 藤川 和也