イタリア・フィレンツェのコロナ禍の現状

先日、イタリアのオフィスに久しぶりに行って来ました。

 

本当は6月の時点で失効していたビザですが

今回のコロナ禍が考慮されて、3ヶ月の延長が許されました。

 

今回の海外渡航は、いろんな意味で不安がありました。

 

先ず、日本での事前PCR検査受け、

イタリアからの招聘状の作成をイタリアの弁護士に依頼し、

イタリアの会計士に、ビザに必要な書類を作成してもらい、

あらゆる手間と時間を事前にかけての渡航でした。

 

行きは関西空港からアムステルダム経由でフィレンツェ入り。

乗客はたったの22人です。

エコノミー席でも1列広々と使える環境で行けたので意外と快適でした。

 

アムステルダムのイミグレーションでは

やはりいろいろと聞かれましたが、

持って行った書類で対応できて助かりました。

 

その後フィレンツェへの乗り換えはスムーズでしたが

到着したフィレンツェでも、やはり書類のチェックがありました。

 

通常は特に何もなくそもまま通れるのですが、EUとはいえ、

他国からの入国には、今の時期はしっかりとチェックが入ります。

 

イタリアは120時間以内で国外移動すれば隔離が必要ない

という条件に緩和されたので、月曜日の夜に入国し、

土曜日の夕方に帰国をするチケットを取りました。

 

帰りはフィレンツェからパリ経由の関西空港と言う路線でしたが、

帰りは50人くらいは乗っていました。

 

フィレンツェの状況ですが

しばらく来ないうちに色々と変化を感じました。

 

近くのバッグ工場が火事になり、

コロナ感染を恐れて工場は自主的に閉鎖したり、

大手バッグ屋さんからの入金が遅れて工場が倒産したり、

状況は一変していました。

 

もちろん飲食店は、政府のチェックが厳しくなり

開店出来ない店も多く、賑やかさは消えていました。

 

僅かに空いてる数少ない店に人が集中するので

三密状況になりがちです。

 

いつもの行きつけの中華料理店はテイクアウトだけの業態に変更!

中国人経営のイタリア料理屋さんはお休みしてる所が多かったです。

 

また近くのバッグ店はお客様の来店がかなり減り、

店じまいセールをしてるところもあり、

一番近くのイタリアブランドROBERTO CAVALLI は

倒産して会社更生法の乗って倒産手続きをする事になったそうです。

 

いつも行ってる友達のコーヒー店も

来客が激減で今後どうするか考えてるとのことでした。

  

弊社に限っては、運が良かったと言うか、

スタートしたばかりだったので顧客や売上げを失うこともなく、

むしろオーダーが入り始めています。

 

 

当社の現地スタッフは、パートさんとともに孤軍奮闘中で

毎日8時間、業務をこなしてくれています。

 

これからも段階的に規制が緩和され、

経済を回して行く形にイタリアも動いています。

 

状況を見ながら、出来るだけ私も現地に顔を出して

スタッフの動きを見守り、新しいビジネスを探して行きたいです。

 

ちなみに今は大阪で隔離2週間の生活に入っています。

もちろん感染はしていません。

気配りのつもりでございます。

 

 

 

中国・ベトナム・イタリアを基点に日本と世界を繋ぐ

カバン・バック・革小物の国際総合サービス会社

株式会社アイ・パック 代表取締役 藤川 和也