アイパックの2023年の豊富

新年、明けましておめでとうございます。

 

昨年2022年は日本国内では岸田政権の発足、

安倍元首相の暗殺事件、過度の円安傾向等、

日本経済にとっては暗いニュースが多かった印象ですが、

コロナ禍に関しては収束の兆しを感じられことが幸いです。

 

 

私、藤川本人は2019年3月の帰国後、

コロナ禍の影響で国家間の移動ができなくなりましたが、

2022年は規制が早期に緩和されたイタリアに4回、

ベトナムに3回渡航しました。

 

 

昨年のイタリアは観光が再開され、

アジア以外の旅行者で観光地が賑わっていますが、

ウクライナとロシアの戦争長期化でエネスギー価格が高騰する中、

市民生活への影響がかなり出始めています。

 

ガソリン代は1リットル2.5ユーロを超える時期もあり、

日本車のハイブリッドタイプの売れ行きが良いと聞きました。

 

しかしながら世界的な半導体不足の問題で車の入荷もかなり遅いそうです。

 

 

ベトナムへの渡航は完全に通常へとシフトしております。

 

弊社のベトナム人スタッフや現地の友達関係に聞いたところでは、

すでにほとんどの人がコロナにかかってしまい

 

「もう免疫ができた」と笑いながら話しをしている事が印象的でした。

 

ベトナムの全ての取引工場を訪問いたしましたが、

コロナによる工員達の離職後、人が増やせない中で、

欧米のオーダーが入って来た事による生産能力不足に陥っております。

 

 

中国はご存知の通り、ゼロコロナ政策を実施しておりますので、

未だ規制が厳しく、現地に入ると隔離期間が長い上に、

各都市ごとにロックダウンをしたり、PCR検査の定期実施による

市民生活への影響は未だ残ったままです。

 

ここに来て習近平国家主席の3期目続投が確定し

現状の中国国家戦略は維持された上で世界経済への影響は必至となりました。

 

 

カバン・バッグ業界は未だ中国依存を脱却できない現状は変わりません。

 

少しづつ世界経済が回復を見せる中、

輸出向けの工場はUSドルに対して元安傾向にあるので、

原材料の高騰や人件費の高騰を若干抑える事ができているのは

国家政策の成果と思われますが、

工員の減少や節電対策での材料の入荷遅れによる納期調整には、

これからもしっかり対応をしていく必要があります。

 

 

ベトナム(特にホーチミン)は、

中国からの受け皿として飛躍のチャンスでしたが、

中国依存の材料背景や船便遅延の問題、

間接経費高騰による生産ロットの問題等があり、

まだお客様に充分なメリットを提供できていない状況は相変わらずで、

中国に比べると通常のお休みが少ないので

工場出荷の納期は比較的に守られている傾向があります。

 

 

ウクライナとロシアの戦争が長期化、

中国の習近平政権継続など、世界全体の情勢を見渡すと、

西側と東側との新冷戦の構造が浮き彫りになってきています。

 

 

日本は中国、北朝鮮、ロシアと接している国なので、

いろいろな有事が想定されます。

特に心配なのは中国と台湾の関係悪化による東アジアの有事です。

アメリカ、日本、韓国の3国は、

直近の課題として想定されるあらゆる問題を

解決しなければならない状況へと移行しています。

 

 

現在、当社は岡山県を中心とした国内の活動に力を注いでいます。

岡山から豊岡や関西、関東方面への活動を活発化させ、

ゆくゆくは岡山を起点として、日本国内のカバン・バック業界の

情報や人脈を強化し、海外に繋げていく展開を考えつつ、

新しいビジネスへの挑戦をしていこうと考えております。

(株式会社GENUINOを立ち上げプロテイン入りジェラートを開発しました)

 

 

弊社アイパックは、現在中国に8拠点

(青島、莱州、日照、常熟、義烏、広州獅嶺、広州白雲、安徽省六安市)

ベトナム3拠点(ハノイ、ハイフォン、ホーチミン)

の合計11拠点に加え、2019年はイタリアフィレンツェに事務所をオープンし、

2021年6月に兵庫県豊岡市に検品場(豊岡支店)をオープンしました。

 

 

豊岡支店では、弊社の中心業務である検品・検針(同時殺菌)、

防菌剤や消臭剤や乾燥剤の販売に加えて、

カビ取り作業や流通加工の業務も、新しく始まっています。

また中国やイタリアから集めたカバン・バックの素材や

金具なども展示しており、カバンやバッグの日本国内生産にも携わっています。

 

 

イタリアは現在、環境ビジネスが主流です。

素材のリサイクルは当たり前で、

日本とは違って100%リサイクル商品が増えて来ました。

今やリサイクルや環境対応素材以外を探す事が難しく、

未だ環境対応していない価格を抑えた商品を

販売停止にしているメーカーが中心となりました。

 

 

この環境配慮のビジネススタイルは一過性ではなく、

国民全体の民度が高く、意識も行動も浸透しています。

これは売り手の一時的な販売戦術レベルの話では無く、

環境配慮は長期的な来経営戦略になっています。

(POPに環境対応生地使用とか、そういう文言は商品にくっつけるとブランドイメージ低下傾向にあり)

 

日本を含めたアジアと欧州の違いは、

売れている物をアレンジして新商品を生み出すのでは無く、

世の中にない切り口で環境と言う絶対キーワードを守りつつ、

スタイリッシュな商品を開発している点です。

イタリアはクリエイティビティーはやはりすごいと感心させられます。

 

 

日本は今後、ようやく海外からのインバウンド売り上げに

再度期待できる状況になりつつあります。

今までは中国からの観光客が中心でしたが、

現状は中国帰国後の隔離政策があるので、

円安の恩恵はどこまで受けられるかは未知数です。

 

しかしコロナ禍における長期の悪影響から

脱却しつつあるのは間違いありません。

 

末筆ながら、新たな年も、貴社と弊社アイパック、

共に発展できますよう、心よりご祈念申し上げます。

 

2023年も何卒宜しくお願いいたします。

 

 

 

日本から中国・ベトナム・イタリアへ世界を繋ぐ

カバン・バック・革小物の国際総合サービス会社

株式会社アイ・パック 代表取締役 藤川 和也