先日、兵庫県豊岡市の豊岡鞄SDGs推進委員会に参加しました。
この委員会は豊岡市でカバン・バックを通じてSDGsを進める事を目的として活動しています。
この度、私はカバン・バックの修理を引き受けができる体制を豊岡市に作るプロジェクトのリーダーに就任しました。
豊岡市では自社で生産したカバン・バッグは、有償・無償に関わらず、必ず修理する土壌が昔から根付いています。
しかし、あくまでも「自社の商品に限る」と言う点が、現在できる最大のアフターフォローです。
豊岡という街は、カバン・バッグにとって更に優しい街づくりを目指し、街全体のカバン・バッグのブランドアップを果たすことができれば、この豊岡という街は、世界に誇れるカバン・バッグの世界的な聖地になれるポテンシャルを持っていると、私は考えています。
世界(特に欧州)では、リサイクルやSDGsの取り組みは当たり前の定着していますが、日本を含め、アジア圏ではまだまだこのテーマに関しては未熟です。
発展途上国が利益優先の経済活動をするのは理解できますが、日本のような成熟した国家が、国際的な新潮流に沿ったものづくりを行う事は必然と考えます。
しかしながら、国内企業の「環境・ボランティア・リサイクル・SDGs」などのキーワードに対する熱は未だ低いのが現状です。
出来る事からやって行くのは企業の使命ですが、理想を言えば
・コストをかけずに世の中に受け入れられる商品を作り
・利益を上げて
・作った商品を長く使ってもらい
・廃棄を出来るだけ少なくする事を目指す!
これは大手企業でも簡単には解決し難い難題です。
環境対策は、それぞれのカバン・バッグの企業の、一人ひとりのスタッフが、力を合わせて出来ることを一つひとつ実践することで初めて成果が出てきます。
普段の生活からいかに環境のことを意識をするかが重要です。
・どの会社が作ったカバン・バッグでも、豊岡市全体で修理を受け入れる
・リペアによりカバン・バッグの破棄を無くす
・リペアによりカバン・バッグを少しでも長く使ってもらう
・使い終わったカバン・バッグを分解してそれぞれの材料に戻し、リサイクルを行う
・壊れたカバン・バッグを一部修理してオシャレにカッコよくしてアップサイクルする
・アップサイクルで価値を高めて欲しい商品を作る
私たちがカバン・バックを通じてSDGsを進める為に、やれる事はたくさんあります。
今回の豊岡鞄SDGs推進委員会では、
豊岡市の小田井神社で供養されたカバンを生地とパーツに分けてバラバラにする作業をしました。
これらの材料を使って新たな商品に生まれ変わる活動に取り組みます。
新商品が完成したらご報告しますので、楽しみにお待ちくださいませ。
日本から中国・ベトナム・イタリアへ世界を繋ぐ
カバン・バック・革小物の国際総合サービス会社
株式会社アイ・パック 代表取締役
イタリアの関連会社 BORSACCO FIORE 代表取締役
藤川 和也
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