イタリアのカバン・バッグ業界視察レポート第二弾です。
訪れたのは、ミラノから北へ約1時間半、スイスとの国境にある自然豊かなコモ(COMO)という別荘地です。
コモ(COMO)は古くからの繊維の街として有名で、素材メーカーなど、イタリアのアパレル関連企業が集まる都市です。
今回はカバン・バッグ用の高級テープを作っている工場を訪問しました。
この工場は基本的に高級ブランドのカバン・バッグのテープだけを扱っています。
なので守秘義務も固く、自社の外部への情報配信は皆無で、ホームページもありません。
信頼できる方からの紹介を受けなければ、この工場を訪れることも契約することもできず、ましてや存在を知ることすらできません。
こうして、信頼できる人々との信用、信頼を最重要視し、大切に守ることで老舗工場を100年以上経営維持してきたそうです。
またこの工場のテープは、産業資材は扱いが無く、全てがアパレル関連の材料です。
よってデザイン性を重視した美しい商品構成になっています。
今回は特別に、一部のサンプルを許可を頂いて写真を撮らせてもらいましたが、工場内は見学不可でした。
情報漏洩に対するセキュリティーは堅固です。
この工場が作るテープの一番のポイントは、手触りが柔らかく、すぐ手に馴染む素材を使っていました。
初めて聞いた素材でしたが、綿系の素材とナイロン系の素材を染色と配合を変えていろいろ風合いを変えているそうです。
また鮮やかな色出しも魅力的でした。
日本や中国で赤色をテープで使うには、色落ちや堅牢度を気にして使えないのですが、イタリアのこのテープの赤は実に鮮やか。一目惚れするイタリアらしいセクシーな「赤」です。
この染色の技術は最先端と言っても過言ではありません。
コピー大国のアジアでは、現時点ではとても真似できないノウハウだと感じました。
テープは、カバン・バッグのブランドイメージを作り出す為の要素の一つですが、このノウハウを体得することで本物と偽物の違いをすぐに見分ける目が養えるかもしれません。
今回の視察で、改めて、カバン・バッグのブランドイメージを構築するためには、良質な「皮」「金具」「テープ」が不可避なのだと思い知らされました。
その全てが、ここイタリアでは手に入れることができます。:
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日本から中国・ベトナム・イタリアへ世界を繋ぐ
カバン・バック・革小物の国際総合サービス会社
株式会社アイ・パック 代表取締役
イタリアの関連会社 BORSACCO FIORE 代表取締役
藤川 和也




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