全社会議報告:中国・義烏市場調査に基づく新規事業開発

 

1. 会議概要と目的

 

毎年恒例の全社会議を10月30日から11月3日にかけて、生活雑貨および100円ショップ商品の集積地として知られる中国・義烏(イーウー)にて開催いたしました。

 

本会議の主目的は、9年間にわたるセミナー・勉強会で培った知見の総括と、それらを活用した具体的な新規ビジネスの創出、担当者の決定、および実行スケジュール確定にありました。

 

 

 

2. 実施内容

 

初日(午前): 世界情勢の現状確認と各地域情報の意見交換を実施しました。

初日(午後): 義烏を会議地に選定した背景を共有し、各地域スタッフが義烏市場を見学する中でビジネスチャンスを模索し、最終日にその成果を発表する流れを構築しました。

第2日・第3日: 義烏市場にて、大規模な市場調査を実施しました。

 

 

 

3. 市場調査結果と事業性評価

 

市場環境: 調査期間は広州交易会と日程が重複したため、市場の人出は例年より少ない状況でした。

また、全体的な景況感の停滞も影響していると推察されます。

商品・品質: 日本国内では見られない独自性の高い商品が多数陳列されており、価格帯は安価なものから意外に高額なものまで幅広いです。特に、製品の品質は過去と比較して大幅に向上していることを確認しました。

ビジネスモデルの可能性: 現地での買付けから梱包、即時出荷へと直結する効率的なビジネスモデルが、品質向上を背景に成り立つ可能性が高いと判断しました。

アイパック義烏支店視察: 当社の本流であるカバン以外のアクセサリーや雑貨の検品・梱包作業を担う義烏支店の対応状況を視察し、本流とは異なる業務を通じて、スタッフは新たな視点と気づきを得ました。

 

 

 

4. ベトナムチームの反応と新規事業の方向性

 

ベトナム人スタッフは、義烏製品の品質の高さとコスト優位性に強い関心を示し、ベトナム国内での新規ビジネス立ち上げを前向きに検討しています。具体的には、アクセサリーおよび雑貨の現地小売店への卸売り、ならびに自社での販売展開を視野に入れています。

 

 

 

5. 今後の展望

 

今回の会議は、従来の学習中心のものから、市場調査と新規事業の具体化に焦点を当てた、極めて実践的な内容となりました。シャングリラホテル宿泊や義烏市場でのフィールドワークを通じて、参加者全員が新しい体験とワクワク感を共有できたことは、今後のビジネス推進の大きな原動力となります。9年間の準備期間を経て、本会議を契機に、具体的かつ実動フェーズへの移行が実現する強い手応えを感じています。

 

 

 

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日本から中国・ベトナム・イタリアへ世界を繋ぐ

カバン・バック・革小物の国際総合サービス会社

株式会社アイ・パック 代表取締役

イタリアの関連会社 BORSACCO FIORE 代表取締役

藤川 和也