リネアペレ2021の視察報告

ミラノのリネアペレという展示会に行って来ました。

 

LINEA PELLE(リネアペレ)は、世界最大級の皮革見本市で

レザー製品、靴、皮革製品・衣類・家具のための合成皮革などの

最新トレンドを感じるコトができる場です。

 

https://www.lineapelle-fair.it/en/

 

リネアペレには毎年通っているのですが、去年2020年は

コロナの影響で開催自体が中止・・・

 

今年は2年ぶりの再開なので、さっそく参加した次第です。

 

先ず、視察して感じた事ですが

 

毎年、大きなブースを出して派手に出店していた会社が

明らかに規模縮小しているケースをいくつも見ました。

 

ですので、イベント全体も以前のような華やかさはありませんでした。

 

また、これまでは会場中を席巻していた中国系の企業のブースが

激減しており、代わりにトルコ系企業の本革製品ブースが目立っていました。

 

今回の展示会で強く感じたテーマは「環境対応」です。

 

個人的に気になって立ち寄ったブースは

全て環境対応についての取り組みをアピールしていました。

 

今回のリネアペレで強く感じましたが

アフターコロナのカバン・バッグ・革製品業界のキーワードは

 

 

「環境対応」

 

「在庫あり商材」

 

「小ロット対応」

 

 

この3つです。

 

 

今までいろんな国でビジネスをしてきましたが、

日本とイタリアでは、アパレルビジネスの風潮やルールは近いと思います。

 

ですが、バッグや靴(ファッション)に対しての消費者の意識は

イタリア人の方が圧倒的に高く、他人と同じ物を使いたくない意識が高い。

 

イタリアの消費者は、個性やオリジナリティを重視するのです。

 

よって供給する側は、常に少ない数量で新しい物を出品している感じです。

 

小ロット、多品種を早いサイクルで回す必要があるわけです。

 

カバン・バックビジネスを世界展開する私たちも、

この点を意識する必要性を感じました。

 

 

今年のリネアペレは、明らかに規模縮小していましたが

実際に来場者数も、駐車場の空き具合を見ると少なかったと思います。

 

それでもやっと再開できたわけですから、

コロナ禍の混乱から、懸命に脱出しようと言う動きが見えて来ましたね。

 

「まだ他が動けない時期に動く」

この思考と行動が、次のビジネスチャンスを生む出すと感じた

2021年 秋のリネアペレでした。

 

 

 

日本から中国・ベトナム・イタリアへ世界を繋ぐ

カバン・バック・革小物の国際総合サービス会社

株式会社アイ・パック 代表取締役 藤川 和也