カバン・バッグにおけるブランド管理の重要性について

この度、弊社アイパックは新規事業で

「WINGSACK」というバッグ商品のライセンスを取得しました。

 

「WINGSACK」はとある機能的なアイデアで実用新案権を有しており、

今後はこの商品の販売やライセンスビジネスの展開を考えています。

 

そこで「ブランドの保護」について、改めて考えてみました。

 

ブランドを表すタグに関しては、日本の印刷や加工の機械はレベルが高く

多くは中国に輸出されています。

色の発色や精密性など、日本の機械は優れています。

 

中国では私は今まで、本当に数多くの偽物や模倣品の

カバン・バッグを見てきました。

 

世界レベルの有名ハイブランドはもちろんのこと、

弊社の日本のお客様のオリジナルブランドも、

そのままコピーをして中国で販売されていたケースもあります。

 

さらに酷いのは、そのコピー商品を日本に逆輸出して

中国人が日本のコピー商品を日本国内で販売するケースさえありました。

 

以前は技術が未熟だったので、中国製の模倣品を簡単でしたが、

最近は機械も技術者も日本から導入され、技術も成熟しているので

高品質な偽物が大量に流通していることに繫がっています。

 

品質、コスト、納期の効率性を追い進め、

世界の工場が、日本から中国に移ったことの大きな副作用です。

 

ですが、このブランド管理の問題、イタリア(ヨーロッパ全体?)は事情が違います。

 

カバン・バックの加工工場には、全て材料を直接支給します。

材料の仕入れを工場側に投げないのです。

場合によっては裁断して生地のロスもで渡さないようにする所から管理をしております。

 

特にロゴ・マークに関してはしては、決められた工場で、簡単に真似できない手法で

印字されており、模倣品を見破るマニュアルも整備されていて、

ブランド管理は念入りに執り行われています。

 

過剰な包装も無く、予備は不良品と引き換えに提供すると言う徹底ぶりです。

工場が生産時に無くしたとか、最初から入っていなかったと言う良い訳は

最初から排除されたシステムになっています。

 

このイタリアでの徹底したブランド管理の意識が

世界中で評価され続けるブランドに育てていくためのポイントです。

 

中国の多くの工場が、イタリアのブランドバックを生産しています。

 

工場に直接訪問して、B品サンプルを依頼しても

絶対にわけてはくれません。

製品は工場側が管理しているのではなく、依頼主側が管理しているので

数が合わなくなると工場側の大きな問題になります。

 

よって工場の内部には、外部の人間は入ることができません。

写真撮影も基本的にNGです。

 

これらは全て、ブランドを守る為に徹底してやっているのです。

 

この度、数多くのブランドの織りネームを製造している

イタリアの織りネーム工房を訪問しました。

 

もちろん弊社の新しいブランド「WINGSACK」のLOGOを

作成してもらう為なのですが、工場内部の見学はNGでした。

 

但し、過去に手掛けた数多くのブランドのタグや織りネームの

商品は写真を撮らせてもらいました。

 

織りネームやプライスタグ、型押しの皮タグ等、

全て工場内で内製です。

ブランドを守る為に、外注には一切出さないそうです。

利益追求だけではなく、信用を守る事の大切さを感じ受けました。

 

いつも感じるのですが、イタリアのカバンやバック製品は、

部品やパーツにそれぞれに、生産者のこだわりが詰まっています。

 

全ての生産者が各々プライドを持って最高級品を作ろうと努力しています。

 

そのこだわりに消費者は理解してお金を払います。

 

アジアのモノ作りの考え方とはまだまだ乖離があります。

 

この洗練され、熟成されたモノ作りの思考、行動に

世界中の多くの方々が、イタリアのカバンやバック製品に

共感し、信頼し、魅了されるのでしょう!

 

もし、カバンやバック製品のブランディング構築や

ブランドの管理、保守に困った時は

お気軽に弊社アイパックにご相談ください。

 

豊富な人脈、知識をご提供できると思います。

 

 

 

日本から中国・ベトナム・イタリアへ世界を繋ぐ

カバン・バック・革小物の国際総合サービス会社

株式会社アイ・パック 代表取締役 藤川 和也