2016年

5月

12日

イタリアと日本のカバン・バック業界ブランド裏事情

前回の情報の続きです。

 

タリアのカバン職人の告発と中国人カバン職人の台頭

http://goo.gl/SRMd18

 

 

現在、イタリア製のカバン・バック用の皮は、中国人の職人さんたちが

フィレンツェ近郊で作っている物が多くなっています。

 

その技術を中国に持ち帰り、中国国内でイタリア風の皮を作っているケースが出現し、

イタリアで中国人が作るイタリア製の本皮もたくさん輸出している状況です。

 

 

以前の日本(東京)でも、メイドインジャパンのカバン・バックのほとんどは、

地下に潜った韓国人たちが作っていました。

 

ほとんどが不法労働者です。

 

要するに日本製とは言え、実際は韓国人が作っていたのです。

   

その後、石原都知事時代に一斉取締りを行い、不法労働者は韓国に帰るどころか

中国の青島に流れ着きました。

 

私自身、東京で働いた韓国人と、当時は沢山出会いました。

 

今現在も、日本製とうたったカバン・バックを販売している会社はありますが、

それは必ずしも日本人が作っているとは限りません。

 

むしろそうじゃない方が多い気がします。

 

食品業界の産地偽装問題が度々報道されていますが、

カバン・バックの業界にも似たような現状が横たわっています。

 

イタリアも日本も、正にカバン・バックのブランド概念が揺れているのです。

 

この状況は、カバン・バックブランドの本場イタリアでも起きているのですが、

イタリアの場合、ブランド力があるので工場をイタリアにおいてイタリア製を維持できていますが、

日本の場合はブランドが世界的に確立しておらず、工場が日本では維持できない事がポイントです。

 

 

日本の消費者も日本製だから高く買うという認識は薄く、

日本製でも安く買いたい人が多くて職人さんが育たない土壌になっています。

 

そもそも日本には欧州のようなマイスター制度がないので

職人が育ち、継承していく土壌が元々存在しないのです。

 

そんな中、大半を海外で生産をし、最後のまとめだけを日本で行い、

日本製をうたってビジネスをする人も現れています。

 

日本製の価値とは何なのでしょうか?

 

海外製と何が違うのか?

 

中国やベトナム人の技術は高くなっているのは間違いない事ですが、

なぜ彼らが作る事ではブランド価値が出せないのでしょうか?

 

何を持って日本製やイタリア製なのかを考えさせられました。

 

物も良さで勝負できる時代から値段ありきの物の良さ、

ましてや昔の人間と違い良い物を知らない若い世代に何を持って原産地の良さを伝えて行くのかは、

物だけではなく、その作っている歴史や背景が重要で、

そこで作っている人が外国人で技術が高くても認められない何かがそこにはある。

 

ビジネスと商売と伝統と雇用、地域貢献いろんな事をバランスよくビジネスモデルにしていく事の

難しさを痛感させられました。

 

国や自治体の援助を元にする事も重要ですが、援助を受けすぎると世界的なビジネスモデルは

構築できませんし、独自でそれを作り上げる事は長い年月とお金がかかります。

 

今イタリアのブランドも過渡期に来ていて、ブランドを追い求めていた時代から、

本物志向に変わった日本人は、この先何が購入するきっかけや、

使用する満足度になっていくのでしょうか?

 

それは値段ではなく、ブランドでもなく、作り手の思いと消費者の満足度と値段が

一致した時だと思います。それがブランドになっていくとも感じました。

 

ベトナムと中国、日本を行き来する生活の中で、イタリアの難しい問題を目の当たりにし

この課題を、これまで自分が推し進めていたビジネスモデルを見直すきっかけにしたいと

考えております。

 

 

カバン・バック・革小物の国際総合サービス会社

株式会社アイ・パック 代表取締役 藤川 和也